この世界の片隅に 上 (アクションコミックス)
こうの 史代

定価: ¥ 680
販売価格: ¥ 680
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発売日: 2008-01-12
発売元: 双葉社
発送可能時期: 在庫あり。
過去からしか学び得ない歴史
「夕凪の街 桜の国」の、こうの史代さんの作品 上、中および下巻
下巻「あとがき」の文章が総てを語っているように思います。
昭和18年から21年という日本の時代。
戦争という言葉で歴史を片付ける事はた易い、とくに戦争を知らない世代の僕らには。
歴史からしか、あるいは過去からしか僕らは学ぶことが出来ない。
未来は必ず来るが、未来は夢見れても未来からは学ぶことは出来ない。
その歴史あるいは過去を僕らは忘れてはいけないし歪曲させてもいけないと
思う。
こうのさんの作品は、淡々と戦時中の日常を描いていながら、計り知れない戦争の不条理を訴えているようにも思う。
文章では表現しきれない部分を絵で綴っている。
圧倒的です
『夕凪の街 桜の国』こんな決定的な一冊を書いたひとに次はあるのか?その常識を見事に覆してくれた素晴らしい作品。 何ともただ呆れるばかりです 詰まらないレビューは要らない この時代この時にやっと出逢えた【奇跡】に感謝したい。 1945.8/7 母江口秀子29才 東京から天草の実家に戻る途中 原爆投下翌日 地獄のヒロシマを通過 姉5才兄3才 私は胎内でした 翌年2/18天草で出生。 時たまに お袋のその時の話を聞いて育った者にとって すずさんの〈明るさ〉は たくましく面白かったお袋の思い出に繋がり 何だか嬉しい気分になりました
江口淳(63)
歪む心
作者のこうの先生は、戦争というものを「人の心」から描きたかったのではないかと思う。
この作品は単に戦争の暴力や惨事を語っただけのものではない。
戦争が進むにつれて様々におこる惨事によって、主人公すずの心は歪んでいく。
特に、中場から出てくる、すずの 心の声 には、心が打たれるものがあった。
町、生活、身体、命、絆、心と壊れていく中、それでもすずは健気に暮らして、愛して、愛されて、心を失わぬように生き抜いた。
よく、「戦争はいけない」とは唱えられるが、その多くは命や暴力といった外面的な(外に現れた)事でであると思う。
しかし、これは「戦争の中の暮らし」の中の、死、暴力、惨事など、に よ っ て 壊 れ て い く 心 に、内面的な(内にひめられた)戦争の恐ろしさが描かれています。
そして、その絶望の中で、心を失わず、そばにある小さな幸せを噛み締めること。
戦争のないこの時代にも大切なことが、多く描かれた作品だと思います。
是非とも、じっくりと ひとコマひとコマを味わって読んでほしいと思います。


